海中ダイポールアンテナのインピーダンス定式化と有効性検証および拡張性の検討
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本稿では、ハーフシースダイポールアンテナ(HSDA)の理論的なインピーダンスの定式化と、その適用範囲をSim.と定式との比較について述べる。HSDAは、2mの導体長と1mのシース長さ、周波数は10kHzにおいて、海水中でシース内は電流が一定、海中の電界はシース内で一定、シース外で微小ダイポールアンテナとして動作しており、電気的微小といえる。そこで等価回路への置き換えと、アンテナの主成分となる素子値を静電的な解析により算出し、アンテナのインピーダンスを理論的に定式化した。その精度と適用範囲を、HFSSによるシミュレーション結果と、理論式と比較し示した。また、この定式をフルシースダイポールアンテナ(FSDA)に拡張した。シース内部での電界が非常に高いことから、シース内の静電的な解析からFSDAにおけるインピーダンスを示し、シミュレーションとの比較により、その有効性を示した。