電気的に小さな海中ダイポールアンテナ間の透過係数定式化および有効性検証
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海中におけるアンテナの挙動の理解に対する理論的アプローチとして、静電界的な解析によって電気的に小さなダイポールアンテナのインピーダンスを定式化できることが知られている。本稿では、同様のアプローチによって、両端が海水に対して露出したハーフシースダイポールアンテナ(HSDA)と、完全に絶縁体で覆われたフルシースダイポールアンテナ(FSDA)それぞれについて、2つのアンテナ間の最大電力効率である透過係数を見積もることが可能な式の導出を行い、HSDAの方が高い透過係数となることを説明する。また、3次元電磁界シミュレーションとの比較検証によって、2つのアンテナの位置関係に依らず導出された式が有効であることを示す。
電子情報通信学会 第5回水中無線技術研究会