[ビジネス・ケース]ソニー ーーCMOSイメージセンサーの開発 どのようにイノベーターのジレンマを乗り越えたのか?
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CMOSイメージセンサー(CMOSセンサー)は、スマートフォン搭載カメラとして広く普及しており、その市場規模(2021年)は約213億ドル、年平均成長率(2021~27年)は6.7%と推定される。
現在、ソニーのCMOSセンサーは、市場シェアの首位を獲得している。ソニーのイメージセンサーの歴史を振り返れば、CCDイメージセンサーの開発に成功したソニーは、1980年代にカメラ一体型ビデオに搭載し、CCD市場で高いシェアを維持する。しかし、2000年頃にはモバイル(フィーチャーフォン)向けとして、CCDより画質の劣るCMOSセンサーという新しい技術が出現する。本ケースでは、CCD市場のリーダーであったソニーが、イノベーションのジレンマを乗り越えて新興技術のCMOSセンサーにどのように対応し、成功していくのかを技術、市場、組織の側面から探っていく。