ソニーグループのエンジニアが、「Kaggle(カグル)」で開催された「Image Matching Challenge 2024 – Hexathlon」において929 チームの中で4位に入賞し、金メダルを獲得しました。
Kaggleは、登録者数1,800万人(※1)を超えるAIコンペティションプラットフォームです。
※1 2024年6月時点
このコンペティションの目的は、「Structure from Motion(SfM)」という、複数の画像から3Dモデルを再構築するプロセスの精度を向上させることでした。課題として挙げられたカテゴリには、透明な物体、空撮と地上撮影の組み合わせ、樹木などの自然環境など、従来の技術では3Dモデルの再構築が困難なシーンが含まれていました。参加者はこれらのシーンに対し、撮影時のカメラの位置関係を正確に求めるアルゴリズムの構築が求められました。この課題に対して、透明な物体に特化したモデルの開発や、撮影条件の違いを吸収する画像マッチングを行うなどのアプローチを通じて、モデルの精度を向上させました。解法の詳細はこちらに記載しています。
メンバーコメント
多くの試行錯誤を経て、満足のいくアルゴリズムを構築することができました。結果として4位に入賞できたことを嬉しく思います。コンペティション期間中の調査や実験だけでなく、コンペティション終了後の他チームの解法からも、多くの学びを得ることができました。今回得られた知識と経験を、今後の研究開発に活かしていきたいと思います。
メンバー
岡崎 智也
ソニー株式会社
技術開発研究所
コンテンツ技術研究開発部門
知的映像技術開発部