ソニーグループのエンジニアで編成したチームが、「Kaggle(カグル)」で開催された「HMS – Harmful Brain Activity Classification | Kaggle」において2,767チームの中で優勝し、金メダルを獲得しました。これにより、齋藤がKaggle Masterに昇格しました。
Kaggleは、登録者数1,800万人(※1)を超えるAIコンペティションプラットフォームです。Kaggleではメダルの獲得枚数に応じてランクが付与され、Kaggle Masterは、コンペティション参加者のうち上位約1%(※2)に相当します。
※1, ※2 2024年4月時点
本コンペティションは、脳波(EEG)データの自動解析を通じて、発作や脳損傷の症状を示す脳活動の検出を目指します。脳波(EEG)データの自動解析は、医師や脳研究者がより迅速かつ正確に治療を行うのに役立ちます。この課題に対応するため、1次元の時系列信号を2次元画像に再配置して学習するアプローチと、信号を周波数変換して得られた画像に対する学習アプローチを組み合わせて脳活動の検出を行いました。解法の詳細はこちらに記載しています。
メンバーコメント
今回優勝できたことを本当に嬉しく思います。このコンペティションには、グループ横断の活動であるカグル部から有志が集まり参加しました。私たちはディスカッションを重ねながら、それぞれのアプローチを試し組み合わせ、最高の結果を得ることができました。この経験から得た知見は、私たちの研究開発で扱う信号処理にも活かせるため、今後はこれらを広く活用し社内へ展開していきたいと考えています。また、この優勝を機に、今後もさまざまなコンペティションへの挑戦を続けていきたいと思います。
メンバー
山下 裕也
ソニー株式会社
技術センター
クラウドサービス・アプリケーション技術部門
プラットフォーム1部
齋藤 椋介
ソニー株式会社
技術開発研究所
ネットワーク&システム技術研究開発部門
コンピューティング技術開発部
小林 秀
ソニー株式会社
技術センター
ソフトウェア技術第4部門
カメラプラットフォーム 4部
藤井 一磨
ソニー株式会社
技術センター
ソフトウェア技術第4部門
カメラプラットフォーム 2部
遠藤 丈
ソニーグループ株式会社
Technology Infrastructure Center
システムプラットフォーム技術部門
AI応用開発部