ソニーグループのエンジニアが、「Kaggle(カグル)」で開催された「HuBMAP – Hacking the Human Vasculature | Kaggle」において金メダルを獲得し、これにより2名同時にKaggle Masterに昇格しました。Kaggleは、登録者数1,500万人(※1)を超えるAIコンペティションプラットフォームです。Kaggleではメダルの獲得枚数に応じてランクが付与され、Kaggle Masterは、コンペティション参加者のうち上位約1%(※2)に相当します。 ※1,2 2023年9月時点
本コンペティションの目的は、健康な人の腎臓組織の2D PAS染色組織画像から微小血管領域を検出するインスタンスセグメンテーションモデルの開発でした。提供されたデータには、少量の専門家のレビューを受けた正確なラベル、中量のレビュー未実施で正確性が保証されないラベル、および大量の未ラベルデータが含まれていました。参加者はこれらのデータを用いて、高い正確性と汎用性を持つAIモデルを構築することが求められました。この課題に対して、未ラベルデータへの疑似ラベルの付与や、全データを基に学習した後に正確な少量データを用いてファインチューニングを行うなどのアプローチで、モデルの精度を向上させました。